食事

クミンの効能と使い方は?代用はできる?簡単なカレーのレシピ

いつも使っているネットスーパーでカレーに入れるスパイスを検索していたところ、クミンという香辛料を発見しました。聞き慣れないこの名前ですが、実は私たちの食生活に深く関わっている食材なのです。しかも、驚くべきことにいろいろな効能があり、老化物質の生成も抑制することが分かっています。

1か月に一度は食べる国民食であるカレーの匂いはこのクミンのものです。今回は薬膳にも使われるこの香辛料について調べてみました。

 

クミンとは?

クミン(cumin)とはセリ科の植物で、エジプト周辺を原産とする一年草(発芽してから1年以内に枯れる植物のこと)です。種(クミンシード)には独特の強い香りがあって、味は弱い辛みと苦みがあります。私は香りをかぐと必ずカレーを連想しますが、調べてみるとやはり日本のスーパーで販売されているカレーパウダーやカレールーにも配合されていることがわかりました。

一般的にはクミンはハーブや香辛料として用いられています。日本では馬芹(ウマゼリ)、インド半島ではジーラ、フランスではキュマンと呼ばれています。数多く存在する香辛料のうち最も古くから栽培されている種類の一つで、古代エジプトの医学書に記載があります。古代ギリシアや古代ローマでは既に薬味として使用されていました。

 

中世ヨーロッパでは料理にはもちろん使われていましたが、ニワトリやアヒルなどの家禽(かきん)が逃げるのを防いだり、結婚式のときに夫婦の絆が続くようにライスシャワーに混ぜたりしており、迷信のために使われていたケースも多かったようです。

近年の輸入額は過去最高を更新しており、今後も堅調な拡大が期待されています。最大の輸入相手国はイラン、2位がインド、3位がトルコ、4位中国となっていて、そのほかヨーロッパでも栽培されています。ミックススパイスの一種であるガラムマサラやチャツネという調味料には必ずといっていいほど入っているスパイスです。

インド料理には特に使われることが多く、トルコ料理、ポーランド料理のほかにもモロッコ料理、スペイン料理、メキシコ料理でも多く用いられます。種の見た目はフェンネルとキャラウェイにかなり似ているので料理のときに代用できませんかと質問がきますが、香りが異なるので代用はできません。

クミンとクミンシードの違いは、クミンは種子を含む植物全体のことを指していて、クミンシードは種のことだけを表しています。クミンシードとクミンパウダーの違いは、クミンシードとは加工をしていない種のことで、クミンパウダーは種を粉砕加工して粉のような状態にしたものという違いがあります。

 

それぞれの特徴としては、クミンパウダーは香りが強いのですが粉末にしてあるので料理の途中で香りが飛びやすく、クミンシードは時間が経過しても香りが長持ちするという特徴があります。

効果や効能はあるの?副作用は?

クミンにはビタミンA、C、E、B、葉酸、鉄分、ナイアシンなどが含まれているため、免疫力の維持やアンチエイジング、お肌のハリを保つ、精神的な安定などの効果が期待できます。また、ビタミン以上に注目されているのがクミンの香りの成分であるクミンアルデヒドとリモネンです。クミンアルデヒド(cuminaldehyde)は有機化合物で胆汁分泌促進作用があり、食欲を高める効能を持っています。クミンアルデヒドが作用すると消化器官が刺激されます。

インド旅行に行ったときや夏場など体が暑さでばてているときでもカレーを食べたくなるのはクミンアルデヒドの作用なのです。リモネン(limonene)はクミンだけでなくレモンなどの柑橘類に多く含まれる成分で、精神的にリラックスさせる効果があります。今話題のファイトケミカルの一種で、植物に含まれている安全性が高い化学物質です。アロマオイルにも含まれていて、確かに匂いをかぐとリラックスできます。

この精油成分は脳内のα波を強める働きがあるため、イライラや興奮を抑えて快眠できるとの口コミが多いです。リモネンの効果は他にも、眠気覚まし、集中力の向上、血流の促進、むくみの予防などにもあります。さらに、新陳代謝が高まるため脂肪燃焼を助けてダイエット効果があるほか、唾液の分泌を促進させて食欲増進に役立ちます。

しかも脱毛の原因となる物質であるα-5リダクターゼ(5α還元酵素)の働きを抑えるため、薄毛対策にもなるんです。育毛成分であるほか、抜け毛対策にもなると海外でも話題になっているほどです。

 

副作用は妊婦さんとアレルギー体質の人は注意をしましょう。妊娠初期の妊婦さんが食べ過ぎると胃痛または胃もたれになってしまう可能性があります。また、セリ科の植物にアレルギーがある人がクミンを食べると、皮膚のかゆみや咳、目のかゆみなどスパイスアレルギーの症状が出て、重症になるとアナフィラキシーショックを引き起こす可能性も否定できません。

使い方と簡単で人気のレシピ

クミンティー

香りが独特なので使い方を考えてしまうという人はクミンティーがおすすめです。普通の料理に入れるとエキゾチックな風味に仕上がりますが、お茶にすると和風な感じに仕上がります。レシピは簡単で、クミンシードを小さじ1杯用意してフライパンで焦がさないように炒り、水を入れて煮て茶こしで漉すだけです。出来上がりのお茶の色は茶色で、麦茶を少し濃くしたような色になります。

クミンティーは思ったよりも飲みやすい味ですが、お好みで砂糖を入れるとさらに美味しくなります。

カレー

クミンシード(ホール)をサラダ油で炒めて香りをつけてから肉と野菜を一緒に煮込むと、いつものカレーが一気に美味しくなりますよ。さらに本場の味に近づけたい場合は、出来上がりの直前でガラムマサラとクミンパウダーを少々ふりかけましょう

 

クミンライス

フライパンを熱してバターを溶かし、クミンシードを小さじ1杯または2杯(2人分)ほど炒めます。パチパチという音がしなくなるまで短時間炒めましょう。これを水と米を入れた炊飯器に一緒に入れてそのままご飯を炊きます。クミンライスは本場のインドでもよく食べられる日常的な料理です。日本のお米でも美味しく仕上がりますが、バスマティライスを使うと食感を楽しめます。インドカレーを作りたい場合はバスマティライスがおすすめです。

キャベツのサラダ

キャベツをお好みの大きさに切り、ベーコンを一口大に切ります。塩と味の素を少々、サラダ油を大さじ2杯、一味唐辛子(鷹の爪でも可)を少々、クミンパウダーを小さじ1杯、クミンシード(ホール)を小さじ1杯加えてかき混ぜるだけで完成です。

 

クミンチキン

クミンシード小さじ1杯、クミンパウダー小さじ1杯、すりおろしたニンニク1かけら、チリパウダー小さじ1杯、塩コショウ少々、オリーブオイル大さじ2杯を混ぜ合わせて、一口大に切った鶏もも肉を一晩つけこんでおきます。そしてフライパンで最初は強火で、外側がカリッと焼き上がったら弱火にして中まで火を通します。お皿に盛りつけたら、お好みでレモン汁をかけて出来上がり。

ジャルジーラ(クミンドリンク)

インドではジャルジーラというクミンを使った飲み物が今大人気です。味はちょっとしょっぱいけど酸味が効いていてなんともいえない不思議な味がします。素材そのものの味というと伝わるでしょうか。作り方はとても簡単で、水コップ1杯、レモン汁大さじ1杯または2杯(お好みで調節)、塩こしょう少々、クミンパウダー小さじ半分を混ぜ合わせるだけです。

炭酸水で作ったり、ミントを加えてミキサーにかけたりするなど工夫をすると飲みやすくなります。また、タマリンドやショウガ汁を加えるとインドの高級レストランで出てくるジャルジーラの味に近くなります。

クミンと組み合わせることの多いスパイスの紹介

オールスパイス

ジャマイカペッパー、百味胡椒、三香子(さんこうし)、ピメントともいいます。オールスパイスという名前を聞くとガラムマサラのようなミックススパイスを想像しますが、実はこれ、特定の1種類のスパイスのことなんです。オールスパイスはフトモモ科の植物で、ジャマイカなどラテンアメリカ(中南米)が主な産地です。

 

名前の由来はナツメグ、シナモン、クローブという3種類を混ぜ合わせたような香りがするからなんです。上記3種類いずれかの香辛料を使う料理と相性が良く、ドーナッツ、ソーセージ、シチュー、カレー、クッキーなど応用範囲が広いのが特徴です。

フェヌグリーク

フェヌグリーク(fenugreek)は地中海地方で広く栽培されるハーブで、種はメープルシロップやカラメルのような甘い香りと苦みがあります。フェネグリーク、胡盧巴(ころは)、メッチ、メティーとも呼ばれています。インドではカレーのほかに、サブジ(蒸し炒め:Sabji)、チャツネ(ジャムのような調味料)によく使われます。

 

また、アーユルヴェーダ料理では使用頻度の高い食材です。火が通ると美味しそうなお菓子のようないい匂いがするのですが、肝心の味はというと苦いので入れすぎると失敗してしまいます。

コリアンダー(パクチー)

ベトナム料理やタイ料理、中華料理でよく出てくるコリアンダーですが、実はパクチーと同じハーブのことを指しているのをご存知ですか?一般的には乾燥した葉のことをコリアンダー、生の葉のことをパクチーといいます。パクチーはフォーを食べるとき一緒に食べるというイメージが強いですが、インドではクミンと並んでカレーのスパイスとして重要なんです。

匂いはというと田舎の別荘などでよく発生するカメムシが出す臭いにおいにそっくりです。好き嫌いがはっきりわかれそうですが、はまる人はとことんはまってしまうクセの強い食材です。

 

ターメリック(ウコン)

二日酔いに効く成分が含まれているウコンは薬用成分をたくさん含んでいるほか、マスタードやたくあんの色づけに使われたり、化粧品の成分として抽出されるなど世界中で生活必需品となっています。ちなみに、インドカレーはホールスパイスとパウダースパイスという2種類の香辛料を使いますが、そのどちらにも含まれるのがこのターメリックとクミンです。

ホールスパイスは月桂樹、唐辛子、シナモンがメインになり、パウダースパイスはクミンとターメリックが主役になりますが、その他にもパクチー、カシア、クローブ、カロンジ、マスタードシードなどを組み合わせます。

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